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地方でのIPOが進まない

首都圏に住んでいる方は関係ないかと思いますが、私の住んでいる県ではIPOの年間件数が最下位に近い状況です。

 

私は10年前に首都圏から帰ってきましたが、首都圏とのビジネスの違いについて考えてみます。

 

まず、一番の違いは行政の関与度合いが高いということです。ほとんどの仕事が行政が関与しているといっても過言ではないと思います。

そうするとどうしてもスピード感は遅くなってしまい、もしプロジェクトがなくなった場合、時間的損失が大きくなってしまいます。なかなか新規事業を行う気にはならなくなりますよね。

 

次に、いまだに終身雇用の思想の方が多く、人材の流動化が進んでいないことです。

首都圏では優秀な方なら現在の仕事に対して価値観が違うようならすぐ転職が可能ですが、地方では中途採用で優秀な人材を取ってこようという発想がない(そもそも発展思想がないので優秀な人材はいらない?)ので、転職も少ないのが現状です。そうすると現在の職場で指示されたことをしていたほうが出世できる可能性が高いですよね。

 

するとどういうことが起こっているかというと、若年者の都会への流出が止まらなくなっています。特に私が感じるのが、自分で新しい仕事を作り出せる人材の流出が多いように感じます(30年前の話になりますが、私の高校の同級生も優秀で都会の大学に行った人間はほとんど帰ってきていません)

 

これではなかなか地方でIPOが進むはずがないですよね。

 

まずは、若年者が自分の能力を自由に発揮できる環境を作ることが一番必要かと感じます。(私もそういう環境を作ろうと努力していますが、なかなか進まないことを反省しています(>_<))