創業期を無事乗り越え、ある程度社会的な信用がついてくると、会社の発展期を迎えます。 従業員も新卒・中途採用が増え、経営陣と従業員との意思疎通が希薄になってきます。
皆さんは内部統制って言葉を聞いたことはありますか?
J-SOXともいわれて、上場企業では監査法人監査として法定化されているもので「4.IPO」の項目では必須ですので詳細はそちらで記載しようと思いますが、要は社内での不正(粉飾決算・経費の自己流用等)を防止するための制度です。
「うちは上場しないから関係ない」という社長さんが多いですが、従業員が増えてくるとどうしても「ノルマが未達なので契約してないけど契約済みで報告しちゃえ」とか「今日、個人的は支払いがあるんだけど手持ちないから会社の小口現金から借りちゃえ」と考える輩が出てくるものです。こういったはじめは小さなことが大きな不正に発展していきます。
こういうことをする人はもちろん悪いですが、私はこういうことをできる環境を放置している企業側にも責任があると思っています。またこういったことが起こって外部に漏れた場合、社会的な信用を無くすのは企業側です。
要は「悪いことをしてもばれるよ」ということを従業員に示すものが内部統制の仕組みといえます。
未上場規模では監査を受けるわけではないのでがちがちにする必要はないと思いますが、業務プロセスの作成は上記不正防止には有効かと思います。
※ご参考に新日本監査法人の内部統制のHPを添付しておきます。会計知識がないとちょっと難しいですが。
https://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/commentary/internal-control/2012-03-14-01.html